新幹線に特化、体験型 トレインパーク白山 走行風景楽しみ運転士気分

北陸新幹線関連の展示が充実したエリア=白山市宮保町のトレインパーク白山

  ●子ども向け大型遊具備え

 26日、内部が公開された白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)は、北陸新幹線に特化した体験型の展示空間が見どころだ。JR西日本の全面協力で、運転士気分を味わえる大型シミュレーターや実物の台車、検修車など多彩な鉄道機器を設置。子ども向けの大型遊具や光と音の仕掛けも備え、市は鉄道愛好者から家族連れまで幅広い来場を見込む。

 「ここまで新幹線にこだわった展示は国内唯一です」。JR西日本の担当者がこう胸を張るのが1階の「新幹線 学びと体感エリア」。新幹線の歴史や多様な仕事をパネル、映像で学べる展示のほか、レール検査やパンタグラフ(集電装置)の操作ができる。

 中でも目玉の体感スポットが北陸新幹線の本物の運転台で行うシミュレーターだ。両手でレバーを操作し、画面の走行風景を楽しみながら運転する。エリアではJRのスタッフが3人程度常駐し、来場者に解説するという。

 3階の「こども あそびエリア」には、霊峰白山をイメージした大型遊具が関心を集めそうだ。ネット遊具や滑り台、ボルタリングを備える。センサーで人を感知して小鳥のさえずりや川の音が流れる仕掛け、絵本を置く幼児用スペースもある。白山市の担当者は「新幹線の設備を見るだけでなく、家族連れが憩いの時間を過ごせる場所にしたい」と期待する。

 トレインパーク白山の開館時間は午前9時~午後5時で、水曜日が休館となる。

霊峰白山をイメージした大型遊具

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