宇都宮東高斉藤さん県内唯一の選出 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」ベスト100 女性の仕事復帰支援アプリ考案

佐藤市長(左)に報告した斉藤さん(中央)

 【宇都宮】宇都宮東高2年の斉藤(さいとう)に瑚(こ)さん(17)がこのほど、日本政策金融公庫主催のコンテスト「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の本年度ベスト100に選ばれた。働く女性が育休などから仕事復帰する際の支援アプリを考案し、キャリア形成を妨げる「マミートラック問題」の解決に役立つとして高く評価された。

 コンテストには全国の高校生から5千超のアイデアが集まり、優秀な100案を選出。斉藤さんのプランは県内で唯一選ばれた。

 医療従事者の母が子育てで約10年間、仕事から離れていたのを見て仕事復帰を支援するアプリを考えた。仕事での経験を生かして復帰前にアドバイザーとして登録、ユーザーからの相談に回答する仕組み。やりとりを繰り返す中で仕事の感覚を取り戻し、自信を付けてもらいたいという。

 21日に市役所を訪れ、佐藤栄一(さとうえいいち)市長に報告した斉藤さんは「社会課題をどう解決するか考えるのが好き。女性に関わることは自分事なので興味がある」と語った。大学進学後に事業化したいといい、佐藤市長は「こうした斬新なアイデアを出せる人を育てていかないといけない。将来が楽しみ」と期待した。

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