加入当初の評価を覆す大活躍で、タイトル獲得にも大きく貢献した。リバプールは、遠藤航のパフォーマンスに大満足しているだろう。
2月25日のカラバオカップ決勝で、リバプールは延長戦の末にチェルシーを1-0で下し、2シーズンぶり10度目の優勝を果たした。遠藤は先発フル出場し、好機演出や危機回避など、攻守両面で貢献している。
モイセス・カイセドにロメロ・ラビアと、リバプールが狙っていた若手有望株を獲り逃してから加わったベテランには、厳しい目も向けられた。新天地への適応期間だったシーズン序盤は批判も浴びせられた。しかし、クラブ月間MVPに選ばれた12月以降の活躍は周知のとおりだ。
【動画】遠藤が渾身のシュートブロックで大ピンチを阻止!
英メディア『talkSPORT』は、遠藤を称えるユルゲン・クロップ監督の賛辞を伝える記事の中で、「リバプールのスカウトたちは、エンドウのおかげで今季終了後に昇給を得られそうだ」と報じた。
「日本人の守備的MFは試合のたびに良くなっているようで、決勝での勝利でもクラブがなぜ彼を獲得したのか。理由を示した」
「夏にシュツットガルトから1620万ポンド(約29億2000万円)で加入したときは、彼に対して疑念もあった。だが、シーズンを通じてパフォーマンスを高めていき、それらを着実に払拭している」
さらに、同メディアは「ウェンブリーでカイセドと対戦したエンドウは、総合的に上回った」と、遠藤がカイセドやエンツォ・フェルナンデスの高額移籍金コンビに勝利したとたたえている。
「フェルナンデスは2023年1月にイギリス最高額の1億500万ポンド(約189億円)で加わった。カイセドは半年後に1億1500万ポンド(約207億円)でその記録を更新している。この中盤コンビには合計2万2000万ポンド(約396億円)がかった。だがスタッツは、1620万ポンドの男がいかに彼らを上回ったかを示している」
英国サッカー界における遠藤のステータスは、またひとつ高まった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部