きょう27日(火)も全国的に北よりの風が強く吹きそうだ。風冷えで寒さが厳しく、また花粉の飛散が多くなる見込み。天気は太平洋側では晴れる所が多いが、東北は大雪や猛ふぶきに警戒が必要だ。一方、日本海側は北陸で雪が長引く見通し。

強い北風続く　えりも岬は39.5メートルを観測

　きのうから北よりの風が強まっているが、この強い北風はきょうも続き、非常に強く吹く所もありそうだ。未明には北海道のえりも岬で39.5メートル、新潟県の佐渡市弾崎（はじきざき）で26.1メートル、福島県の白河市では25.9メートルの最大瞬間風速を観測。このあとも各地で強風に注意が必要となる。また、波も高く、大しけになる所もあるため、船舶などは高波にも注意が必要だ。

きのう以上の寒さに　花粉の飛散も多く

　日中の最高気温は東北南部から西日本にかけては、きのうよりやや低くなりそうだ。北よりの風が強く、気温の数字よりもさらに寒く感じられるため、万全な寒さ対策が必要となる。きょうも風を通しにくい服装で出かけたい。また、強い風によって花粉の飛散が多くなるため、晴れる所では花粉への対策も必要だ。

東北の太平洋側は大雪・暴風雪に警戒

　天気は太平洋側では朝から晴れる所が多いが、東北は例外となる。日本の東にある低気圧の影響で午前中まで雪が続き、大雪になるおそれがある。また、風が強いため、沿岸部を中心に猛ふぶきになる所もありそうだ。交通障害や着雪、なだれなどに注意が必要となる。一方、晴れる所は空気が乾燥するため、火の取り扱いに気を付けたい。

日本海側は北陸で雪長引く

　一方、日本海側はスッキリしない天気で、午前中は山陰から北日本にかけて雪となりそうだ。午後になると雪の範囲は狭まり、止む所が多いが、北陸では長引く見通し。雷を伴う所もあるため、落雷や突風などにも注意が必要だ。
（気象予報士・多胡安那）