【カープ・床田寛樹投手】さらなる進化を求める左腕 苦い記憶を糧に… 変化球に磨きをかけて勝利を掴む!

昨シーズン、左のエースとして君臨した、床田寛樹。チームトップの11勝を挙げるなど、キャリアハイの成績を残しました。頂きを目指す今シーズン。進化を求め、春のキャンプで取り組んでいることがあります。

■広島カープ 床田寛樹投手

「変化球を磨きたい。」

キャンプ初の実戦形式の登板となった火曜日のシートバッティング。ここで自信を得た1球がありました。1軍生き残りへアピールを続ける中村奨成へ投じた2球目は…

■広島カープ 床田寛樹投手

「チェンジアップですね。まっすぐに見えて打ちにきて、球がこないというのを理想として投げていたんですけど、「まっすぐに見えました」って言ってくれたので、あ、ああいう感じでいいんだ!って思いました。」

昨シーズン終盤から時折投げていたチェンジアップ。その狙いとは…

■広島カープ 床田寛樹投手

「カウントも取れて、空振りも奪える。かつ、先っちょに当ててゲッツーとれるっていうのが一番いいかなと思います。去年どうしてもツーシームばっかりに頼っていたので、後半それも通用しなくなって、今年も去年のままだったら、確実に通用しないっていうのは見えてたので。なにか変えないと、ちょっとやばいなとは思ってました。」

Q.去年から握りを変えた部分などある?

■広島カープ 床田寛樹投手

「去年初めて投げたときは(指を)縫い目にかけてたんですけど、それじゃあちょっとスピードが出すぎちゃうんで、今年からどこにも縫い目にかけないで、まっすぐ投げるっていうのを意識して。まっすぐより、15キロから20キロぐらいの差が一番空振りを取りやすいというのを、スコアラーの人に聞いて。じゃあ、もう少しスピードを落とそうってなったときに、ここじゃ(中指と薬指で投げる)ちょっと速すぎるから、こう(薬指と小指で)投げてみようと思ったんですよ。薬指と小指で、投げたらスピードは落ちるんですけど、コントロールが難しいってなって。じゃあ、縫い目を外せばスピードは落ちるんで、ちょっとこれで投げてみようと思ったら、両方スピードもコントロールもある程度よかったので、縫い目にかけないっていうのが、一番しっくりきた感じですね。」

昨シーズン、前半だけで8勝をあげながら後半は3勝にとどまった床田。終盤の負けられない試合で味わった、苦い敗戦の記憶が脳裏に焼き付いていると言います。

■広島カープ 床田寛樹投手

「あの最後に打たれたポテンヒット、ずっと頭から離れないんですよ。」

それは昨シーズン、床田が最後に先発した阪神とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージでした。

■広島カープ 床田寛樹投手

「あれがもう、僕の渾身の持てる力を出し切って(打たれた)ヒットだったんで。でも投げてから、自己満足だったんかなとか、もっと違う何かができたんじゃないかなって思ったので。」

6回3失点で負け投手となった床田。

■広島カープ 床田寛樹投手

「もうこういう思いはしたくないなって、めちゃくちゃ思ったんで。僕が投げている間は、ずっと勝っている状態で、後ろの人に回せるようにしたいなっていうのが一番の理想です。」

6年ぶりの優勝を目指す今シーズン。開幕投手こそ、実績で上回る九里に譲りはしたものの、左のエースはフル回転の活躍を誓います。

■広島カープ 床田寛樹投手

「2ケタは絶対勝ちたい、最低でも。あとは170イニング、イニング数を投げたいなと思います。去年初めて規定(投球回数)もいけましたし、今年はもっといい成績を残さないと、まぐれと思われちゃうので。僕が頑張れば、優勝、日本一になれると思うので、本当に頑張りたいなって思います。」

【進め!スポーツ元気丸 2024年2月25日放送】

© 広島テレビ放送株式会社