米個別株オプション売買高でエヌビディアが圧倒的存在感 AIブームの象徴

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 人工知能(AI)ブームに沸く米株式市場では、個別銘柄オプション取引でもAI関連株、特にエヌビディアが圧倒的な存在感を示している。

ロイターがトレード・アラートのデータを分析したところでは、過去1カ月における個別銘柄オプションの売買高総額30億ドル弱のうち、AI向け半導体市場を支配するエヌビディアの売買高が4分の1を占めたことが分かった。

最近数日に限ると、エヌビディアは電気自動車(EV)大手テスラを抜いて、オプション市場における売買高ランキングで首位の座に立っている。

現物市場でもエヌビディアは時価総額が初めて一時2兆ドルに達し、米上場企業で3番目の規模となるなどAIブームの象徴となっている。

個別銘柄オプションに戻ると、エヌビディアのほかにもサーバー製造のスーパー・マイクロ・コンピューターや半導体設計大手アーム・ホールディングスといったAI関連企業の取引が活況だ。

市場関係者の話では、エヌビディアは注目の四半期決算発表が終わったのでオプション取引の熱狂的なペースはやや収まる可能性があるが、AIをテーマにした取引自体は投資家の間で引き続き人気を保ちそうだという。

© ロイター