なでしこ千葉玲海菜、攻撃の迫力欠いた北朝鮮戦の課題踏まえ「足を振る、打てば相手の隙も見える」

なでしこジャパンのFW千葉玲海菜[写真:©超ワールドサッカー]

なでしこジャパンのFW千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト)が、北朝鮮女子代表との第1戦を踏まえ、国立競技場での第2戦へ向けた意気込みを語った。

なでしこジャパンは24日、パリ・オリンピックアジア最終予選第1戦となる北朝鮮戦をサウジアラビアで行い、0-0の引き分けで終えた。翌日に現地でのトレーニングを挟み、26日に帰国。コンディション調整に重きをおいたトレーニングを行った。

千葉にとっては海外移籍後初の代表活動で、初戦の開催地決定までに時間を要するイレギュラーもあったが、「(移動の)難しさはあまり感じていなくて、しっかり時差に対応してコンディションを作っていければ」と、大きな問題はないと語る。

試合前日のミーティングでは熊谷紗希(ローマ)から「リオを逃した時の話を聞いた」とのこと。「自分たちのために勝つ必要もあるけれど、今後の日本サッカーの発展のためにも絶対勝たなければいけない」との責任も口にした。2016年にリオ・デ・ジャネイロ・オリンピック出場を逃して以降の女子サッカー界の不遇を考えれば、パリ行きの切符を逃すわけにはいかないだろう。

第1戦では、北朝鮮が積極的にミドルシュートを放ってきたのに対し、日本は攻撃の構築に苦労した。千葉は「ペナルティエリアになかなか入ることができなかったのが、チームとしての反省」と述べ、28日の第2戦へ向けては「最後は足を振る、最後のパス一本にこだわることは、チームとしてもっとやっていかなければいけない」と、意識改善を言葉にした。

「一番前の選手がセンターバックを引っ張れば、相手は付いてくると思うので、その空いたスペースを味方が使って前向きにもらった時に、自分が次に動き出すイメージを持ちながら試合を見ていました」

「自分としてはどこからでも足を振ろうという意識はありますが、相手も全然悪いチームではなく、日本の良さを消してきた。それでも、しっかり狙っていかなければいけないですし、シュートを打てば相手の隙が見えたりもするので、そういうところをもっと突いていけるような攻撃を組み立てていかなければと思っています」

千葉は、なでしこでのデビュー戦時、途中出場からわずか2分で初得点。フランクフルトでも先日、残り5分からの投入でゴールという結果を残している。勝負強さが光るだけに、国立競技場での第2戦でも、何かを期待せずにはいられない。

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