全九州中学選抜ソフト 女子・TEAM長崎がV 決勝は初の県勢対決

【女子決勝、諫早シャイニングガールズ- TEAM長崎】全4試合を計1失点で投げ抜いたTEAM長崎の立石=とぎつ海と緑の運動公園

 ソフトボールの第34回全九州中学生選抜大会は24、25日、長崎県西彼時津町のとぎつ海と緑の運動公園などで行われ、初の長崎県勢対決となった女子決勝は、TEAM長崎が諫早シャイニングガールズに3-0で競り勝って優勝を飾った。
 女子16、男子11チームが出場。それぞれトーナメントで競った。
 女子の県勢は2チームそろって準決勝に進むと、TEAM長崎が福岡シャトルズを4-1、諫早シャイニングガールズも薩摩フェアリーズ(鹿児島)を3-1で下して決勝に進出した。
 決勝はTEAM長崎の立石と諫早シャイニングガールズの中村による投手戦。TEAM長崎は無安打に抑えられたが、0-0の四回に四死球や犠打に敵失も絡んで3点を奪った。守っては立石がピンチを背負いながらも要所を締めて、五回時間切れとなった。
 男子は長崎KSCが準決勝でALL肝属中クラブ(鹿児島)に敗れたものの、4強と健闘。島原JHSは初戦の準々決勝で、優勝した山口水産ジュニア(鹿児島)に惜敗した。

◎TEAM長崎のエース立石4 試合1失点、ピンチで粘投

 TEAM長崎はエース立石が優勝の原動力となった。全4試合を1人で投げ抜き、計1失点の好投。最後は昨年12月の県予選で敗れた諫早シャイニングガールズに雪辱した。「みんなを信じてストライク先行を心掛けた。(連投でも)周りの声で元気になった」と笑みを浮かべ、初の県勢決勝対決について「ライバルであり仲間でもある」と互いの健闘をたたえた。
 山田監督が「こつこつと努力できる選手。持ち味の粘り強さが出た」と評する右腕。決勝は二~四回いずれも失策が絡んで得点圏に走者を進められたが、無四球で踏ん張った。四回に相手の制球の乱れに乗じて3点を奪うと、直後に連打で無死一、二塁と攻められた場面も丁寧に腕を振り、慌てずに後続を断った。
 日野中2年生。4月からの中学ラストイヤーに向けて「もっとコントロールを良くして(4番を任されている)バッティングも内外角どんな球でも打てるように練習していく」と一層の成長を誓っていた。

女子で優勝したTEAM長崎
女子準優勝の諫早シャイニングガールズ

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