交通網混乱、停電や休校も 岩手県内、沿岸北部中心に大雪

大雪に見舞われた宮古市。市民が雪かきに追われた=27日午前8時24分、宮古駅前

 27日の岩手県内は急速に発達した低気圧の影響で、沿岸北部を中心に大雪となった。停電や休校が相次ぎ、高速道の通行止めなど交通網が混乱した。盛岡地方気象台は夕方まで警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

 午前9時現在の積雪の深さは岩泉66センチ、久慈60センチ、宮古57センチ、葛巻48センチ、二戸38センチなど。

 東北電力ネットワーク岩手支社によると、暴風雪による倒木で高圧線が断線するなど宮古、久慈、洋野、岩泉、野田、普代、田野畑の2市2町3村で同9時現在、最大計5636戸が停電した。

 県警高速隊によると、同11時現在、三陸道の大槌―階上IC間の上下線で通行止め。県の情報では、同10時現在、県管理道路9路線計12カ所が全面通行止めとなり、東北新幹線の東京―新青森駅間の上下線に遅れが出た。

 県教委の調べでは、県内の32小学校、21中学校、11県立高校、2特別支援学校が休校または一部休校した。

 盛岡地方気象台によると、午後9時までの予想12時間降雪量は多い所で内陸10~15センチ、沿岸北部15~20センチ、沿岸南部10~15センチ。海上は雪を伴う非常に強い風で大しけとなり、予想最大瞬間風速は海上35メートル、陸上25メートル。波の高さは8メートルになる見通しだ。

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