マレーシア通貨リンギは過小評価、良好な経済を反映せず=中銀

[クアラルンプール 27日 ロイター] - マレーシア中央銀行は27日、先週に一時26年ぶりの安値を付けた通貨リンギは過小評価されており、同国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)と見通しが良好だとして、もっと高く取引されるべきだと表明した。

アブドゥル・ラシード総裁は声明で、外国為替市場への継続的な資金流入を促すため、政府系投資会社、政府系企業、企業、投資家との対話を強化していると述べた。

リンギは今年に入り対ドルで4%下落。中銀は先週、リンギの最近のパフォーマンスは外部要因によるところが大きく、マレーシア経済の明るい見通しを反映したものではないとの認識を示した。

総裁は、輸出の改善、観光業の回復、投資の増加、政府の構造改革へのコミットメントを背景にほとんどのアナリストが今年のリンギ高を見込んでいると述べた。

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