HRC渡辺社長、2026年のF1再参戦に向け「新たなパワーユニットの開発を急ピッチで進めています」

 本田技研工業(ホンダ)とホンダ・レーシング(HRC)は2月27日、2024年シーズンF1開幕戦を直前に控えるなかメディア向けの取材会を開催した。HRCの渡辺康治社長から2024年シーズンのF1への思い、そしてアストンマーティンF1とタッグを組む2026年シーズンへ向けた取り組みについて語られた。

 ホンダはレッドブル・グループとテクニカルパートナーシップ締結に基づき、レッドブル・レーシングとレーシング・ブルズ/RBの2チーム対しパワーユニット(PU)を供給するレッドブル・パワートレインズへPUに関する技術的支援を行っている。

 ホンダのF1初参戦から60年を迎える2024年シーズンも、ホンダが技術支援を行ったレッドブル・パワートレインズ製の『Honda RBPTH002』がレッドブルのマシン『RB20』とレーシング・ブルズのマシン『VCARB01』に搭載される。

 2023年は『Honda RBPTH002』を搭載したレッドブルの『RB19』が22戦中21勝を果たし、マックス・フェルスタッペンの3度目のドライバーズタイトル獲得、そしてレッドブルの6度目のコンストラクターズタイトル獲得を支えたホンダ。

 2024年シーズン開幕へ向け、HRCの渡辺社長は「今年はレース数が2戦増えて、年間24戦のタフなシーズンとなりますし、当然フェラーリ、メルセデスといったライバル勢も信頼性、そしてパフォーマンスともに上げてくると思いますので、決して楽な戦いはできないというふうに見ています」と、新シーズンへ向けた思いを語った。

「HRCとしても、2022年からのPUの開発凍結以降、継続的に耐久性と信頼性を上げる取り組みを行っており、ポテンシャルを最大限に発揮し、サーキットでのパフォーマンスに繋げています。2024年シーズンはレッドブル(F1参戦20年目)、そしてホンダの双方にとって記念すべき年ですので、ドライバーズタイトルの4連覇、コンストラクターズタイトルの3連覇を達成して新たな歴史を刻めるように、チーム一丸となって全力を尽くしてまいります」

「また、参戦4年目となります日本人ドライバーである角田裕毅選手にはこれまでの自己最高の4位を越えて、ぜひ表彰台を目指して頑張ってほしいというふうに思っています」

ホンダRA271(1964年)
開幕戦を直前に控えるなかメディア向けの取材会に登壇したHRCの渡辺康治社長

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2024年F1バーレーンテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
レーシング・ブルズF1の2024年型マシン『VCARB 01』の発表会。左からアムナ・アル・クバイシ、F1のステファノ・ドメニカリCEO、角田裕毅、ダニエル・リカルド、ローレン・メキース代表、ピーター・バイエルCEO、HRCの渡辺康治社長
フォトセッションで笑顔をみせるHRC渡辺康治社長/ホンダ三部敏宏社長/ローレンス・ストロール(アストンマーティンF1オーナー)/マーティン・ウィットマーシュ(アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズグループCEO)

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