中学生の自殺を巡り、保護者が調査の迅速化求めて要望書 群馬・館林市教委

 群馬県館林市立中学校の生徒が2022年6月に自殺したことを巡り、生徒の保護者が26日までに、市教育委員会に対し調査の迅速化や設置した第三者委員会の構成員変更などを求める要望書を提出したことが分かった。

 要望書は①第三者委の調査が実態把握に消極的で保護者が直接質問できない②在校生へのアンケートを早期に実施せず、事実を知りたいという希望に対応できていない―などとした。

 保護者は「市教委の対応に不信感を抱いている。(亡くなった生徒と)同じ学年の生徒が卒業する前にもっと調査を進めてほしい」としている。

 市教委は「調査は適切に行われていると認識している。要望への対応は今後検討したい」としている。

 市教委によると、生徒は自宅で自殺を図り、病院に運ばれたがその後死亡した。弁護士や医療・福祉関係者など5人で構成する第三者委を設け、在校生や教職員らを対象に学校生活に関するアンケート、聞き取り調査など行っている。

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