2019年に勢多農林高2年の女子生徒=当時(17)=が亡くなり、遺族がいじめ被害を訴えた問題で、群馬県教育委員会の平田郁美教育長は26日、県いじめ再調査委員会が学校の対応を問題視する報告書を24日に公表したことを受け、「指摘のあった学校の問題点や再発防止に向けた提言に対し、内容を精査した上で、真摯(しんし)に対応したい」とするコメントを出した。
報告書では、女子生徒が亡くなる前に両親がいじめの相談で訪れた際の学校の対応について、丁寧に不安や苦情を受容しなかったなどと指摘し「対応が適切であれば自死を回避できた可能性は十分にあった」と結論付けた。再発防止への提言として、県教委に「研修査察チーム」をつくり教員研修の実効性を高めることなどを盛り込んだ。
平田教育長は「再発防止に向けて全力で取り組む」とした。