職業体験の成果を発表 船引高「デュアル実習」 知識や心構え学ぶ 福島県田村市

協力を受けた企業などに感謝を伝える生徒

 福島県田村市の船引高の生徒が年間を通じて職業体験をする「デュアル実習」の成果発表会は、田村市文化センターで開かれた。学んだ成果や体験を2、3年生が堂々と発表した。

 デュアル実習はキャリア教育の一環で、生徒が通年で週1回、地元企業などに通い社会で必要な知識や技術、心構えを学ぶ試み。学校と地元企業、市が連携し、地域を担う人材を育てていく。2009年(平成21)年に始まり、今年は2年生26人、3年生9人が参加。スーパーや食堂、工場、介護施設、小中学校など37事業所・施設が協力した。

 発表会では生徒自らが司会を務め、取り組みの内容説明、実習風景の紹介などを行った。参加者一人一人が壇上に立ち、「高品質の商品をミスなく製造する工夫を学んだ」「ホームセンターでは利用者の立場になって、臨機応変に対応することの大切さを実感した」などと次々と発表した。

 生徒や保護者、協力した事業所・施設の関係者も詰めかけ、成長した生徒の姿に目を細めていた。

(県南版)

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