土砂崩れが起きたら…「ドローン」使い救助訓練 能登半島地震受け道路寸断、孤立想定 福島・本宮市

元日の能登半島地震では、道路が寸断され孤立する地域があり、土砂崩れも発生しました。こうした災害を想定して27日、福島県本宮市で上空から状況が把握できるドローンを使った救助訓練が行われました。

関根佑記者「いま飛行中のドローンからリアルタイムで送られてきている映像をもとに、救助隊が山の中からけが人を救助しています」

モニターに映る映像で状況を確認する隊員。山間部が多い本宮市の消防署が行ったのは、ドローンを使った救助訓練です。訓練は、震度5強の地震で土砂崩れが発生し、山の中で作業をしていた男性が倒木に挟まれ身動きが取れないという想定で行われました。山は土砂に覆われて車両が通れないため、最初にドローンでけが人の位置を特定します。

「要救助者の位置確認。これより救助隊、救急隊入山開始する」

その後、入山した救助隊がドローンを操縦する本部と連絡を取り、けが人を発見し救助にあたりました。

安達消防本部南消防署・國分守救助第一係長「災害で孤立状態になったときに、いち早くドローンで状況を確認することができるので、今後とも有効に活動する場が増えていくと思う」

消防では今後、水難救助や林野火災を想定したドローンの訓練を行うことにしています。

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