学生の前で叱責など助教にパワハラ行為 60代女性教授に戒告処分=静岡県立大学

静岡県立大学は2月27日、看護学部の女性教授が助教に対し、パワハラ行為をしたとして、戒告処分を行ったと発表しました。

戒告処分を受けたのは、看護学部の60代の女性教授です。教授は2021年8月から9月にかけて、同じ看護学部の助教に対し、指示がうまくないなどと学生の前で叱責したり、「打ち合わせのために半日空けておくように」と指示し、助教が研究室から離れられないようにしたりしたということです。

2022年6月、助教が大学のハラスメント防止対策委員会に被害救済の申し立てを行ったことで発覚、助教はその後、退職しました。

教授は委員会の聞き取りに対し、「対応が不適切で、威圧感を与えてしまった。言葉も強かった。深く反省している」などと話しているということです。

静岡県立大学の尾池和夫学長は「本学教員のパワー・ハラスメント行為により、被害にあわれた方と関係の方々に心よりお詫び申し上げます。ハラスメントは、個人の人権を侵害する不当な行為であり、学生及び職員、関係者の修学、就労、教育又は、研究のための環境を著しく損なう行為として、決して容認できないものであります。この事態を重く受け止め、ハラスメント防止対策を強化し、大学の信頼を回復するよう務めてまいります」とコメントしています。

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