「W杯王者の2選手、1億ポンド超のカイセドを凌ぐベスト」決勝で輝いた遠藤航を英紙が絶賛!「優勝の最大の要因だったのは間違いない」

当初クラブが狙っていた選手との対決を制したことで、遠藤航の評価はより一層高まった。

遠藤は2月25日、チェルシーとのカラバオカップ決勝で延長戦を含む120分間にフル出場。攻守両面で好パフォーマンスを見せ、1-0で勝利したチームのタイトル獲得に貢献している。

チェルシーの中盤には、リバプールが昨夏のマーケットで狙ったモイセス・カイセドがいた。彼やロメロ・ラビアを逃してからリバプールが遠藤を獲得した経緯から、移籍当初は日本代表キャプテンに厳しい目が向けられていたのは周知のとおりだ。

だが、そのカイセドとの“フィジカル勝負”を制した場面も含め、ユルゲン・クロップ監督から絶賛されるほどのプレーを見せたことで、遠藤には地元メディアから改めて賛辞が寄せられている。

英紙『The Independent』は26日、「ピッチ中央にはワールドカップ王者の2選手(リバプールのアレクシス・マカリステルとチェルシーのエンソ・フェルナンデス)、移籍金1億ポンド(約180億円)超の2選手(カイセドとE・フェルナンデス)がいた。だが、ベストだったのは、シュツットガルトから加わった1600万ポンド(約28億8000万円)の男だ」と報じた。

「エンドウの欧州での最初のトロフィーは、最大のタイトルではないかもしれない。だが、ふさわしい優勝だったことは確かだ。決勝点をあげたフィルジル・ファン・ダイクや守護神クィービーン・ケレハーと並び、リバプール優勝の最大の要因だったのは間違いない」

【動画】遠藤が渾身のシュートブロックで大ピンチを阻止!
同紙は遠藤の獲得が「お買い得」だったと評し、「クロップがずっと残すと選んだ耐久力や、高額で移籍した相手に完全に匹敵、ないし上回っていたクオリティレベルの証だ」と続けている。

「彼は素早く学び、自分の役割を学ぶという課題に非常にうまく取り組んだと言える」

「リバプールでの最初は前途多難で、新たな様相となったチームにおける乗客になるかもしれないと言われていた。だが、ウェンブリーで原動力であることを示し、エンドウはエンジンルームを自分のものとしている」

チームに不可欠な存在となった遠藤が次に目ざすのは、今季2つ目のタイトルだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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