テラドローン子会社「Unifly」、EUREKAプロジェクトに運航管理システムプロバイダーとして参画。EUの空飛ぶクルマを推進へ

プロジェクト概要

本プロジェクトは、欧州空域内に設置されるバーティポートのネットワークを構築し、その情報をUTMに組み込むことで次世代エアモビリティを活用し都市間を繋ぎ、2026年までに効率的で持続可能な輸送の実現を目指しているという。

本プロジェクトでは、次の4つに焦点を置き、研究開発を進めている。

  • 飛行経路や計画を考慮したバーティポートの発着手順
  • UTMとの連携を通した、バーティポートの運用管理(飛行計画や運航状況を元に、交通量の最適化を行う)
  • バーティポートの緊急事態に備えた危機管理
  • バーティポートネットワークの運用管理(設置されたバーティポート同士の効率的な運用を可能にする)

本プロジェクトには、航空管制サービスプロバイダー(ANSP:Air Navigation Service Provider)、U-Spaceサービスプロバイダー(USSP)、および空飛ぶクルマ(Urban Air Mobility: UAM)メーカーなど、35の企業や団体が参画している。

本プロジェクトにおいてユニフライは、これまでのUTMにおける実績を通じて得た経験や知識をもとに、UTMソリューションを提供し、スペインの航空管制サービスプロバイダーのENAIREや空飛ぶクルマを開発するドイツのVolocopterなどのパートナーと協力して、バーティポートのネットワーク情報をUTMに組み込む「バーティポート統合運航管理システム(VCTM)」のための研究・開発を担っている。

今後のプロジェクト活動

本プロジェクトにおいて、スペインでは、航空局のAESA、航空管制サービスプロバイダーのENAIRE、航空管制システムプロバイダーのIndra、UTMプロバイダーのUniflyが密に連携してソリューションを構築している。

2024年12月から2025年3月まで、スペイン・マヨルカ島(パルマ・デ・マヨルカ空港)ー メノルカ島(メノルカ空港)間の管理空域において、VTOLドローンを使用した実証実験を実施する予定だ。実証実験では、VTOLドローンによる貨物輸送を行い、様々なレベルにおいてVCTMを検証する。

ユニフライのCEO:Andres Van Swalm氏は次のようにコメントする。

本プロジェクトは、アーバンエアモビリティ(都市航空交通:UAM)が今後進化していくために重要なマイルストーンだと認識しており、ユニフライは、こうした最先端のプロジェクトにUTMプロバイダーとして関わることができ大変光栄です。ユニフライは、独自のUTMソリューションを通じて、既存の航空システムなどとの調和のとれた効率的な空域の構築に貢献してUAMの普及に向けた基盤を築き、都市部での人や物資の移動手段の革新を目指します。

▶︎テラドローン

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