『他人に頼らない避難生活を想定しておくべき』能登半島地震で支援に取り組んだ人が体験談を語るフォーラム 防災商品約30種類も展示【高知】

能登半島地震で支援に取り組んだ人が体験談を語るフォーラムが2月27日に高知市で開かれました。

高知市で開かれたフォーラムは南海トラフ地震に備える意識を高めてもらおうと、県産業振興センターなどが企画したものです。27日は、石川県輪島市で災害用浄水装置を使った給水支援活動に取り組む高知市のアクアデザインシステムの武田良輔さんが約100人を前に講演しました。武田さんは、これまで期間を分けて4回の給水支援を行っていて、被災直後は他県からのサポートは望めないとした上で日ごろから備えて、他人に頼らない避難生活を想定しておくべきだとして、改めて水の大切さを語りました。

また、石川県金沢市や七尾市で避難所の運営支援を行った四万十市役所の職員岡村郁弥さんが講演し、特に高齢者は避難所での生活の負担が大きいとして生活する場所の迅速な確保が重要だと強調しました。

参加者は南海トラフ地震に備えるため1人1人ができることを改めて考え直しているようでした。

また、会場には豆腐を使ったジャーキーといった非常食や段ボールベッドなど県内18の企業の防災商品が約30種類展示されました。高知市の化粧品メーカーが作った防災トイレは400回分、約30人が3日間使うことができるものになっています。訪れた人は、ずらりと並ぶ防災商品の機能を1つ1つ確認していました。このフォーラムは2月28日まで高知市のちより街テラスで開かれています。

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