歩行中に交通事故で死亡した高齢者"63%"が「横断歩道の外」を歩いていた…クレーン車にはねられ死亡した高齢女性は「縁石と縁石の間」から横断した可能性も

2月13日、高齢女性が大型クレーン車にはねられ死亡する事故があり、27日、現地検討会が行われました。女性は、横断歩道の外にいたとみられます。
歩いて道路を渡っている時に事故に遭い死亡した高齢者の6割以上が、横断歩道を渡っていなかったという報告も。

27日、鳥取県東伯郡北栄町で行われた事故の現地検討会。

道路を管理する県土整備局や警察、地元住民など約15人が参加しました。

警察によりますと、13日午後2時15分ごろ、県道羽合東伯線で、米子市方面に走行していた大型クレーン車が、高齢女性をはねる事故がありました。

土江諒 記者
「あちらに見えるのが、高齢女性と衝突したと思われる大型クレーン車です。そしてその横には、手押し車のようなものも見えます」

女性は病院へ救急搬送されましたが、事故から約1時間半後に死亡が確認されました。

小林健和 キャスター
「現場周辺にはこのように横断歩道がありますが、事故にあった歩行者は、この縁石と縁石の間から向こうに渡ろうとしていたということです」

女性は、横断歩道以外を歩いていたとみられます。

警察庁のまとめによりますと、2022年の1年間で道路を歩いて横断していた時に起きた交通死亡事故のうち、事故にあった65歳以上の高齢者63%が横断歩道以外の場所で道路を渡っていました。

こうしたことから、警察は道路を渡る時は、必ず横断歩道を利用してほしいと呼び掛けています。

鳥取県倉吉警察署 交通課 石田健治 課長
「面倒だというような意識があるのかなと思いますが、付近に横断歩道があるところでは必ず、横断歩道を渡っていただくようお願いしす。(運転中)よく前を見るという基本的なことができていないために事故が起こることが往々にしてあります。前方をよく見て、運転に集中してください」

検討会では、住民から縁石と縁石の間を埋めて通り抜けにくくすることや、信号機をつけるなどの意見が出たということです。

警察などは、今回の意見を今後の対応に生かしたいとしています。

© 株式会社山陰放送