先日行われたリーグカップ決勝戦で優勝を果たしたリヴァプール。今季開幕とともにシュトゥットガルトから移籍してきた遠藤航が大きな活躍を見せ、「間違いなくカイセドやロメオ・ラヴィアよりお買い得だった」と評価された。
今回は「リヴァプールが獲得してきた選手の中で最もお買い得であった選手」をピックアップする。
遠藤航
獲得元:シュトゥットガルト
加入年度:2023年
ポジション:MF
移籍金:2000万ユーロ(およそ32.62億円)
今季加入した遠藤航。30代になっていた彼に対して2000万ユーロという移籍金は非常に高額なものだと思われたものの、リヴァプールが狙っていた守備的MFは他にモイセス・カイセドやロメオ・ラヴィア。彼らなら最低でも5倍以上の額になったと考えれば、とても安いものだった。
しかし結局のところ、チェルシーに移籍したカイセドとラヴィアのプレーを見れば、遠藤航はあまりにもお買い得な選手だったことは明らかだ。しばらく時間は必要だったが、すぐにユルゲン・クロップ監督の戦術にフィット。まさに「チームプレーヤー」として縁の下を支える存在となった。
アンディ・ロバートソン
獲得元:ハル・シティ
加入年度:2017年
ポジション:サイドバック
移籍金:900万ユーロ(およそ14.68億円)
今やリヴァプールに欠かせない…というだけでなく、イングランド・プレミアリーグでも屈指の左サイドバックとなったアンディ・ロバートソン。しかし彼が2017年に加入したときに動いた移籍金はなんと900万ユーロほど。あまりにもお買い得な獲得であった。
ハル・シティでもレギュラーとして戦っていたが、価格が高騰するほど注目されていたわけではなかった。しかしリヴァプールにやってきてからというもの、その攻守に渡って隙のない万能性、常に安定している一貫性、運動量を決して落とさない献身性、そして成長し続ける継続性、全てがハイレベルであることを証明し続けている。
ジョエル・マティプ
獲得元:シャルケ04
加入年度:2016年
ポジション:センターバック
シャルケ04から2016年に加入したカメルーン代表DFジョエル・マティプ。それから8年にわたってチームに所属し、数々のタイトルに貢献してきた。そんな彼であるが、リヴァプールが獲得したときはフリーエージェントだったため移籍金はなんとゼロであった。
その当時の市場価値が1800万ユーロだったことを考えればあまりにもオトクな「ゼロ円補強」であったし、ジョエル・マティプがリヴァプールで見せたプレーは1800万ユーロでもお得だったといえるものだった。現在は靭帯断裂のために離脱しているが、夏には復帰できる予定だ。
ジョー・ゴメス
獲得元:チャールトン
加入年度:2015年
ポジション:DF
移籍金:490万ユーロ(およそ7.99億円)
数々の怪我に苦しめられながらも、毎回のように強くなって戻ってきたジョー・ゴメス。彼がリヴァプールにやってきたのは2015年で、まだ18歳という若さであった。そして移籍金は490万ユーロという安さであった。
今季でリヴァプール9年目となるが、まだプレミアリーグでは130試合の出場に留まっている。それは3~4年間に渡って怪我で離脱していたからであるが、今季はすでに22試合に出場するなど安定感を増している。まだ26歳という年齢ということも考えれば、これから彼には輝かしい未来が待っているだろう。
ジェームズ・ミルナー
獲得元:マンチェスター・シティ
加入年度:2015年
ポジション:MF
そしてジョー・ゴメスと同じタイミングで獲得されたジェームズ・ミルナーも、リヴァプールを長く支えるレジェンドになった選手だ。元々はリーズで若くしてデビューし、ニューカッスル・ユナイテッド、アストン・ヴィラ、そしてマンチェスター・シティでプレーしたあとでやってきた。なんとフリーエージェントで。
初年度から副キャプテンに就任してチームの中心人物となり、ユルゲン・クロップ監督の下ではサイドバックも含めて様々なポジションを任されるユーティリティプレーヤーに。どこをやらせても安定したプレーを見せる信頼性の高さを発揮した。
フィリペ・コウチーニョ
獲得元:インテル
加入年度:2013年1月
ポジション:MF
移籍金:1300万ユーロ(およそ21.2億円)
フィリペ・コウチーニョがリヴァプールに加入したのは2012-13シーズンだった。ブラジルからイタリア・セリエAのインテルに渡った彼であるが、若かったこともあってヨーロッパのサッカーに馴染めず、主力になりきれていなかった。
しかし2013年1月にブレンダン・ロジャーズ監督率いるリヴァプールに加入し、そのテクニックで攻撃の中心人物に。ユルゲン・クロップ監督の就任後は更に大きな活躍を見せるようになり、2018年1月には1億ユーロを超える移籍金でバルセロナへと売られていった。