【カンボジア】インドとの経済団体発足、協力拡大へ[経済]

カンボジアとインドの企業関係者らが加盟する経済団体がこのほど発足した。民間企業による対話と協力を通し、両国間の貿易・投資の拡大を図る狙いだ。カンボジア各紙(電子版)が25日伝えた。

新たに発足したのは「インド・カンボジア共同ビジネス協議会(ICJBC)」。カンボジア・オクニャ協会(CОA)とインド商工会議所連合会(FICCI)が共同で立ち上げた。

ICJBCは共同声明で、両国の企業による貿易・投資活動の促進に向け、ビジネスマッチングや技術交換など多様な分野で協力すると説明。具体的には農業、食品加工、医療、医薬品、建設、インフラ整備、IT、教育、観光、自動車などを優先分野とすると述べた。

ICJBCはカンボジア商業省、インド商工省産業・国内取引促進局(DPIIT)の支援を受けて活動する。オクニャは、国王から与えられる民間人として最高位の称号。

このほどインドの首都ニューデリーで開催した初会合には、カンボジアから商業省や企業の関係者らが出席した。COA会長で財閥リー・ヨン・パット(LYP)のリー・ヨン・パット社長は、「ICJBCは両国の経済協力、インドからカンボジアへの投資促進で重要な役割を果たす」と語った。

関税消費税総局(GDCE)によると、カンボジアとインドの2023年の貿易総額は前年比10%増の4億8,570万米ドル(約731億円)だった。観光省の統計では、カンボジアを23年に訪れたインド人は6万8,836人。前年の2倍に拡大した。

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