豆腐店70年で10分の1に…ピークは昭和30年代の5万店 老舗豆腐店の挑戦「じゃない豆腐もある」

できたての豆腐がその場でいただけます。
島根県出雲市のとうふ専門店が28日から、豆腐作りを見ながら料理が楽しめるイートインコーナーを設置します。提供されるのは定食からソフトクリームまで…。
「豆腐のイメージを変えたい」そんな思いが込められています。

昭和25年(1950年)創業の出雲市平田町にある田中豆富店。
この老舗豆腐店が、28日から、製造風景も見えるイートインコーナーで、出来立ての豆腐を使った料理の提供をはじめます。

だいず村 田中豆富店 田中征也取締役
「手作りでやっているところを見てもらって、納得して買ってもらって。しかもそれが、出来立てとか、揚げ立てとか、食べてもらえたら一番嬉しい」

提供する豆腐料理は様々。
ネギ味噌を挟んだ厚揚げに豆腐コロッケ。そして、出来立てのおぼろ豆腐や油揚げのみそ汁など、豆腐づくしの定食もあります。

記者 昌子秀
「出来立ての豆腐いただきます。とってもなめらかで甘さがあって、おいしいです」

田中豆富店の絹ごし豆腐は、去年、全国豆腐品評会中四国大会で絹ごし部門金賞を受賞しました。たんぱく質が多く甘みがある宮城県産や岩手県産など2種類の大豆をブレンドして作った豆腐はほどよい弾力と甘みがあり、高く評価されました。

一方で、全国の豆腐店の数は、昭和30年代のおよそ5万店をピークに減少、今は、その10分の1程度となっています。

だいず村 田中豆富店 田中征也取締役
「多分、豆腐って、『味がないもの』とか『安いもの』とか、そういうイメージがあると思うが、そういう風なものじゃない豆腐もあるということを知ってもらいたい」

味に自信があるこそからできるこちらのメニューは、豆乳を使ったソフトクリームです。

だいず村 田中豆富店 田中征也取締役
「こだわったものは一味違うっていうことを思ってもらえたらいい」

田中豆富店のイートインコーナーは28日、オープン。豆腐作りの様子を見ながら、出来立て豆腐を使った様々なメニューが楽しめます。

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