福島県内の2醸造所、4銘柄が入賞 国内最大級のビール品評会

2銘柄の受賞に笑顔を見せる吉田さん

 国内最大級のビールの品評会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2024」の結果が27日に発表され、福島県内の2醸造所の計4銘柄が【表】の通り入賞した。福島路ビール(福島市)の「レッドエール」が銀賞に輝いた。福島路ビールの1銘柄、ハイランドポートブルワリー(西郷村)の2銘柄が銅賞に入った。醸造所の担当者は受賞を励みに一層の品質向上を誓った。

■福島路ビール(福島)

 2銘柄が入賞した。「レッドエール」は創業初期からある人気商品。苦みが少なく、ほのかに麦の香ばしさを感じる。「米麦酒(マイビール)」は福島県産米と県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」を使っている。吟醸酒のような香りと口当たりの良さが和食に合う。

 醸造責任者の吉田真二さん(48)は「昨年に続く受賞。おいしいビールを届けられている」と胸を張った。

■ハイランドポートブルワリー(西郷)

 2銘柄が銅賞に入り、今回で6年連続の入賞となった。「ゆずエール」は旬のユズを使用し、苦みが少なく、爽やかな口当たりが人気の商品だ。「茶臼岳エール」は栃木県那須地方で収穫された大豆と麦を使ったみその芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴的だ。

 代表の大谷辰夫さん(62)は「地域の人に楽しんでもらえるようにさらに改良を重ねたい」と決意を示した。

入賞したビールを手に喜ぶ大谷さん

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