【早出し】氷筍、暖冬でも成長 米沢・栗子隧道

隧道内に神秘的な光景をつくり出している氷筍=米沢市

 かつて米沢市と福島県を結んだ同市の栗子隧道(ずいどう)内に、上部からしたたり落ちた水滴が凍ってできる「氷筍(ひょうじゅん)」が出現し、神秘的な光景をつくり出している。

 同隧道は1881(明治14)年に開通。現在、氷筍は数十センチから1.3メートルほどに成長している。暖冬の影響からか、大きさはやや小ぶりだが、例年は3月以降も成長が続くという。入り口付近の積雪は少なく、例年より明るい状態で楽しむことができる。

 米沢観光コンベンション協会は3月2、9日に見学ツアーを予定。案内役を務める同市口田沢、消防士高橋恵太さん(37)は「現地に立つと、隧道が造られた地域の歴史、氷筍を生み出す自然の営みを味わうことができる」と話した。ツアーの問い合わせは同協会0238(21)6226。

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