研さん重ねた会員の力作58点 佐賀市で中美九州展、3月3日まで

支部会員30人の作品58点が並ぶ会場=佐賀市の県立美術館

 中央美術協会(中美)九州支部の「第17回中美九州展」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。昨年の第75回記念中美展で入賞した作品も含め、支部会員30人が58点を展示する。3月3日まで。

 同展は佐賀と福岡から中美展に挑む支部会員が、メンバー相互の研さんや新人発掘を目的に開いている。昨年の中央展では同支部から受賞者5人と賞候補4人が出て、準会員と会友に各1人が推挙された。

 佐賀市の松尾高子さん(94)は「はてしなく何処(どこ)までも(スコットランド南部)」で、太古を思わせる山々を望む同国の道をドライブしたすがすがしい思い出を絵にし、会員賞に輝いた。同市の平方夕紀子さん(74)は「LILY・CUBE(風に吹かれて)」で会員努力賞を受賞した。ユリの花の周りに動物やチョウをあしらい、楽園のムードを演出している。

 山口保支部長は「出展数が増えて展示に苦労するほどだった」と、充実した展示に笑顔を見せていた。(花木芙美)

17回目の展覧会を開いている支部会員=佐賀市の県立美術館

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