「ドカ雪」生活混乱、交通網まひ 少雪から一転、岩手県民ため息

雪で路面状況が悪化し、立ち往生するトレーラーや大型トラック=27日午後1時38分、八幡平市越戸

 記録的な大雪となった27日の沿岸北部は、住民が雪かきに追われ、車の立ち往生や通行止めが発生した。列車の運休や停電、休校も続出。少雪傾向から一転、観測史上最大の降雪量や10年ぶりの積雪深を記録する「ドカ雪」となり、岩手県民の生活は混乱した。

 午後5時までの24時間降雪量の最大値は宮古59センチで観測史上最大。岩泉64センチ、久慈51センチは2月で最も多く降った。

 国道45号が通行止めになった田野畑村では、住民が家の前を懸命に除雪した。村議会は午前10時開会予定だったが、午後3時開会に遅らせた。

 交通網は終日混乱した。午前11時ごろ、八幡平市越戸の国道282号貝梨峠付近で、複数の大型車両が立ち往生し、約3時間全面通行止めとなった。

 JR盛岡支社によると、山田線、八戸線、釜石線で計29本が運休、区間運休し約1870人に影響した。28日は山田線上米内(盛岡市)-宮古駅間で午後3時半ごろまで、八戸線階上(青森県階上町)-久慈駅間で同4時ごろまで計画運休する。

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