メルセデス米アラバマ工場、従業員の過半数が組合加入意思=UAW

David Shepardson

[27日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)は27日、ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツのアラバマ州工場における時間給従業員の過半数が、組合加入カードに署名したと発表した。

これに対し、メルセデス・ベンツは組合を承認するか、あるいは投票の可能性を前にこの取り組みに異議を唱えるかどうかについて明言しなかった。

同社は、アラバマでの25年余りの操業において強力な成功実績を持ち、従業員との「開かれた直接のコミュニケーション」が「継続的な成功を確保するための最善の道」だと考えているとコメントした。

アラバマ工場は従業員約6000人を雇用している。

昨年11月に米大手自動車3社(ビッグスリー)から記録的な待遇改善を盛り込んだ新たな労働協約を勝ち取ったUAWは、国内の組合を持たない自動車メーカー全てを組織化する初の取り組みを開始すると表明した。

UAWは今月これまでに、独フォルクスワーゲン(VW)のテネシー州チャタヌーガ工場の従業員の過半数が組合加入カードに加入したことを明らかにしている。VWは「組合加入の是非を決める従業員の権利を尊重する」と述べた。

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