本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「優る」です。
「優る」の読み方は?
「優しい」や「優先」など、「優」という漢字は日常生活でもよく見かけます。とはいえ、「優る」とパッと表され、「あれ、なんて読むの?」と戸惑った人は少なくないはずです。表題にもある通り、この読み方は「ゆうる」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「まさる」です。「勝る」とも書きます。
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【漢字解説】
「優る」を辞書で引くと、以下のように説明されます。
1 他と比べて価値や能力などが上である。すぐれる。ひいでる。
2 他のものよりも程度が上である。
3 身分・地位などが上である。出典:小学館 デジタル大辞泉
なお、1の意味にもありますが、送り仮名「〜れる」と書き表した場合には「優れる(すぐれる)」と読みます。
では「優か」はなんと読む!?
「優る」の意味からなんとなく推測できた人がいるかもしれません。「優か」と調べてみると、以下のように説明されます。
①物事が十分にあるさま。満ち足りて不足がないさま。
②心や体が、のびのびとしたさま。出典:※
正解は……
「ゆたか」です。
なお、同音異義語である「豊か」(「饒か・裕か」とも書く)の意味は以下の通りです。
①たっぷりとあるさま。豊富なさま。
②財貨・物質に恵まれているさま。
③心が満ち足りているさま。ゆとりのあるさま。
④ゆるやかなさま。ふっくらとしたさま。出典:ゆた-か|言葉|漢字ペディア
「優か」の例文には、①の意味では「財政優かな自治体は少ない」 が、②の意味では「この映画を観て優かな気持ちになった」があげられます。「優か」を「豊か」に置き換えても意味は通じると思いますが、「豊か」の方が物質的な豊かさや豊富さを表している印象です。
常用漢字表に認められているのは「豊か」であり、「優か」や「饒か・裕か」といった漢字を目にする機会は少ないかと思いますが、本記事をきっかけに「優」という漢字の訓読みである「まさ(る)」や「ゆた(か)」を思い出していただけると幸いです。
※ゆた-か|言葉|漢字ペディア