トヨタ、1月の世界販売・世界生産は過去最高 北米・中国で好調

Maki Shiraki

[東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車が28日発表した2024年1月の世界販売・世界生産(いずれもレクサス車を含めたトヨタ単体)は1月として過去最高だった。北米や中国など海外での販売好調が寄与した。

当該月としての過去最高は世界販売は昨年6月から8カ月連続、世界生産は昨年3月から11カ月連続となっている。

一方、トヨタ単体の国内販売は13.7%減と13カ月ぶりに前年を割り込んだ。前年の生産が高水準だったほか、認証取得不正が拡大したダイハツからの供給車の出荷停止の減少が響いた。

世界販売は前年同月比10.5%増の78万4527台で12カ月連続で前年を上回った。海外販売は15.9%増の67万2102台で10カ月連続超え、1月としても過去最高だった。

地域別では、北米が22.2%増で、「カローラ」や「RAV4」のハイブリッド車(HV)などが堅調だった。電気自動車(EV)の急拡大などで競争が激化している世界最大市場の中国でも39.2%増の15万8525台と5カ月連続で前年を上回った。

世界生産は7.4%増の74万0332台と13カ月連続で前年を上回った。海外生産は9.5%増の52万2851台と4カ月連続で前年同月を上回り、1月として過去最高となった。

ダイハツ工業と日野自動車を含むグループでは、世界販売は4.4%増の83万1161台で12カ月連続で前年を上回ったが、世界生産は3.8%減の78万8670台と13カ月ぶりに前年を下回った。ダイハツは、認証取得不正を受けて全停止した1月の国内生産はゼロ、国内販売は62.6%減だった。

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