師匠代行・玉垣親方の「外出自粛」など厳格制約にファン複雑 親方の「覚悟」伝わるも...「他の力士にまで責任を負わせるのは酷」

大相撲宮城野部屋の師匠を代行する玉垣親方(元小結智乃花、59)が2024年2月27日、同部屋の力士たちに厳しい制約を課す考えを明かした。複数のメディアが同日報じた。

スポーツ紙などの報道によると、玉垣親方は日本相撲協会から「部屋がないものとして行動を制限してくれ」と説明されたことを明かした上で、部屋に所属する全力士に対して日常生活の買い物や病院への通院、治療などを除く外出を自粛させる考えを示したという。

元高校教師の親方の指導力に期待

日本相撲協会は27日、元幕内北青鵬(22)の暴力問題に伴い監督責任を問われた宮城野親方(元横綱白鵬、38)の師匠代行として玉垣親方を任命。玉垣親方は同じ伊勢ケ浜一門で大島部屋に所属しており、28日から宮城野部屋の師匠代行として指導に当たる。

玉垣親方はアマチュア相撲の強豪・日本大学出身で学生時代は数々のタイトルを獲得。大学卒業後は高校の体育教師を務める傍らアマチュアの大会に出場しアマチュア横綱のタイトルを獲得した。プロデビューしたのは27歳と遅く、年6場所制になってから最高齢の初土俵だった。

元高校教師という肩書を持つ玉垣親方の指導力に期待するファンは多く、インターネットでは宮城野親方の師匠代行を支持する声が多く寄せられている。

複数のメディアが玉垣親方の「指導方針」を伝えると、インターネットでは様々な反応が見られた。

「健全な部屋の環境を作っていけるといい」「閉じ込めたら鬱屈して逆効果な気が」

Xでは「玉垣親方の覚悟が伝わります」「精神的ケアとなる存在でいてくれることを望む」「力士達が玉垣親方と信頼関係を築いて健全な部屋の環境を作っていけるといいよね」などの声の他に、「なんで他の力士もそこまで制限されなきゃいけないの?」「部屋の子たちがかわいそうだよ」「部屋に閉じ込めたら鬱屈して逆効果な気がする」「他の力士にまで責任を負わせるのは酷ではないでしょうか」と厳格な制約を疑問視する声もあった。

元幕内北青鵬の暴力問題を受け、宮城野親方は23日に行われた日本相撲協会の臨時理事会で委員から年寄へ2階級降格、3カ月の20%報酬減額処分を受けた。部屋の後輩力士に暴力を振るった元幕内北青鵬は引退した。複数のメディア報道によると、春場所後の4月以降は一門で宮城野部屋を預かり運営方法を決めていくという。

春場所は3月10日にエディオンアリーナ大阪で初日を迎える。

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