特集は外国人観光客です。新型コロナの5類移行後、外国人観光客は復活傾向で人気の南木曽町・妻籠宿は年末、訪れた外国人が過去最多を更新しました。そこで、春の信濃路に続き、冬をどう楽しんでいるのか取材してみました。
にぎわうJR長野駅。大きな荷物を抱えた外国人観光客の姿が目立ちました。
早速、冬の信州をどう楽しんだのか聞いてみるとー。
オーストラリアから来た男性:
「白馬でスノーボードをしたよ。アメイジング、ファンタスティック、パーフェクト」
オーストラリアから来た男性:
「白馬にスノーボードをしに行ってきたよ。去年2月にも長野に来たことがあるんだ。雰囲気が素晴らしくて好きなんだ」
スキーリゾート・白馬は相変わらずの人気。
外国人客の数はほぼコロナ禍前に戻っているそうです。
その一方でー。
インドネシアから来た女性:
「初めて長野に来たの。とても美しくて街を歩くのも楽しかったわ。私たちは、きのう『みそレストラン』に挑戦。おにぎりとみそ汁とこんにゃく、全部好みの味」
アメリカ・マイアミから来た男性:
「長野駅の下の階でクッキーを買ったんだ。チョコレートクッキー、イチゴのクッキー、ピーナッツバタークッキー、全てのクッキー。僕はクッキーが好きだからね。『クッキーモンスター』なんだ」
日本のクッキーを買い込んだ男性。これまでに撮った写真を見せてもらうとー。
アメリカ・マイアミから来た男性:
「これはお寺だね、善光寺。美しい、雪の寺だよ。床屋さんの動画も撮ったんだよ。長野のどこかで撮影したんだ。見ての通り、髪を切りたくて床屋さんに行ったんだよ。だけど、予約がいっぱいで、スケジュールがおさえられなかったんだ。事前に予約をしないとね」
街の散策を楽しんだ外国人客も大勢いたようです。
そして、今やすっかり「定番スポット」となっているのが…
イギリスから来た男性:
「地獄谷野猿公苑のスノーモンキーを見に行ったり、渋温泉に行った。ベイビーモンキー、ママモンキー」
お気に入りの写真はー。
イギリスから来た男性:
「私が温泉に入った時の顔と似てるからだよ」
実際に地獄谷野猿公苑に行ってみるとー。
雪見風呂の「スノーモンキー」を多くの外国人が楽しんでいました。
オーストラリアから来た夫婦:
「私たちは野生動物が大好きで、とにかくかわいい」
「僕は、やっぱりパウダースノー、そこでスキーをしたこと。あとはきょうのスノーモンキーがとてもよかった」
海外からの予約は順調で地獄谷野猿公苑は今シーズン、コロナ禍前より3割ほど多い24万人の来場を見込んでいます。
こちらはマレーシアの団体客。社員旅行で2週間、日本に滞在するそうです。
マレーシアから来た男性:
「マレーシアには四季がないから、季節を感じに来ました。雪を見るのは初めてなんだ、とても寒いね」
男性の一番の思い出は「食べ物」だそうで…
焼肉にうな重―。
マレーシアから来た男性:
「うなぎ、(埼玉の)川越で食べたよ。マレーシアにもあるけど、輸入物で新鮮じゃない。こっちは新鮮なものが食べられる」
こちらはオーストラリアの家族。
夫:
「すごく特徴的でこんな所はオーストラリアにはない。(スノーモンキー)を見られてすごくうれしい」
妻:
「(なぜ日本に?)日本特有の文化や美しい景色を見たり、スキーをするために来ました。1カ月はいるよ」
思い出の写真はー。
夫:
「これはすしだよ。スシローでたくさん食べたんだ。(何のネタがおいしかった?)キハダマグロがおいしかったよ」
所変わって、南木曽町南木曽町。
江戸時代の旧中山道の宿場の風情を残す街並みが続きます。
世界的な観光ガイドブックに馬籠宿と妻籠宿が紹介されてから2つの宿場を巡るハイキングが人気に。
街道は「サムライロード」とも呼ばれています。
冬はいわば、オフシーズンですがー。
静かな宿場や街道を楽しむ外国人の姿がありました。
イギリスから来た男性:
「中山道を歩きたかったのと本で読んで以前からこのエリアを見てみたいと思っていたので来たんだ。美しい、完璧だ。中山道がここで、川が流れていて雪が降っていて、とても美しい場所だった」
宿場の整備・保存に取り組む「妻籠宿を愛する会」によりますと、今年度、歩いて妻籠宿を訪れた外国人は12月末で3万6162人。
コロナ禍前の2019年度(3万5971人・同時期比)を上回り、過去最多を更新しました。
妻籠宿を愛する会・藤原義則理事長:
「(妻籠宿が)にぎやかになるので地元の人たちにしてみれば、非常に楽しいことだと思う。(来て)がっかりというオチがつかないように景観を守っていく必要があるなと思う」
こちらはアメリカから来たジョバンニ・マシアスさん(33)とロージ・キンタイさん(33)。
宿場の民芸店に立ち寄りました。
アメリカから・ロージ・キンタイさん:
「こけし ALL THEM SO CUTE」
家族へのお土産などを購入―。
店員:
「どこの国から来たの?」
アメリカから・ロー ジ・キンタイさん:
「カリフォルニア USA」
店員:
「ありがとう、遠い所を」
折り紙の手裏剣をプレゼントされました。
アメリカから ジョバンニ・マシアスさん:
「家族へのお土産に木で作られたポストカードやマグネットを。母は(マグネットを)集めるのが大好きなので、1つ持って帰りたいと思いました」
2人は2週間の予定で日本へ。これまでに奈良や京都を訪れています。
アメリカから ロージ・キンタイさん:
「(京都の)任天堂よ。私の名前はロージで小さい時、いとこは私を『ヨシ』と呼んだ。だからヨッシー(ゲームのキャラクター)は一番お気に入りなの」
妻籠宿の訪問は旅の途中、インターネットで探して決めたそうです。
アメリカから ロージ・キンタイさん:
「とても美しいと思う。私は歴史が好きな。大都市の外にある古いまま保存された街は本当に美しい」
アメリカから ジョバンニ・マシアスさん:
「素晴らしい街道や南木曽、長野、全てが新しい。楽しい体験ができる。だからここにいるんだ、ここは世界一だよ」
コロナ禍前のにぎわいが戻った冬の信濃路。
多くの外国人観光客が思い思いのスタイルで満喫しています。