「主観的な解説だ」キャラガー氏からの戦術批判にテン・ハグ監督が反論「足りなかったのは意欲、スピリット、情熱」

批判に反論するエリク・テン・ハグ監督[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が、ジェイミー・キャラガー氏の批判に反撃した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

テン・ハグ監督の下で迎えた今シーズン、不安定なパフォーマンスが続くユナイテッド。プレミアリーグ第22節から4連勝を飾りようやく波に乗るかに思われたが、その立役者だったFWラスムス・ホイルンドが負傷離脱すると、第26節のフルアム戦はホームゲームでありながら1-2で敗北してしまい、ファンの間には失望が広がっている。

中々調子の安定しないユナイテッドについて、キャラガー氏は『スカイ・スポーツ』にてテン・ハグ監督の戦術の問題点を指摘。戦い方が定まっていない、ビルドアップが整備されていないなどの課題があると解説していた。

これに対して、28日に予定されているFAカップ5回戦のノッティンガム・フォレスト戦に先立った記者会見に出席したテン・ハグ監督は真っ向から反論。課題は戦術ではなく選手の精神面にあり、キャラガー氏の批判はナンセンスだと断言している。

「解説者の中には、客観的なコメントや非常に良いアドバイスをする人物もいれば、非常に主観的な人物もいる。ジェイミー・キャラガーは後者の1人だろう」

「最初の瞬間に批判して、その後に自分の主張を通したがっているだけだ。彼はフルアム戦の最初の30分をポイントにしていたが、その時間は確かに彼らの中盤のプレーに驚かされ、解決策を見つける必要があった。だが、30分後にはそれを見つけたんだ」

「あの試合の守備陣のパフォーマンス、特に左サイドのパフォーマンスには満足できなかった。だが、それは意欲、スピリット、情熱に関係しているものだ。前週には良かった面であり、そこで我々は勝利した」

「フットボーラーはロボットではなく、時には調子の悪い日もあるだろう。それが容認しがたいものであるのは確かで、明日の試合はもっと良くならなければならない」

「1月と2月を無敗で過ごしてきたが、1試合負けてしまった。そこでのパフォーマンスが悪かったことは承知している。だが、我々はどの大会でも勝ち残りたい。明日は勝つ必要があり、我々のアプローチは変わらない。それはどの試合でも同じだ」

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