いよいよ卒業シーズン。コロナ禍を経て、ということもあるのか、定番の卒業アルバムにも新たな形が登場しています。卒業アルバムのモバイル版、「卒アルモバイル」もその1つです。
山陰では28日に先頭を切って鳥取県米子市の米子北斗高校で卒業式がありました。
5年ぶりに制限のない元通りの卒業式。卒業生たちはマスクを着用せず、晴れやかな表情で式に臨んでいました。
そしてホームルームを終え、教室でみんなが書き合っていたのが、卒業アルバムの最後のページへの寄せ書きです。
卒業生は
「こういう機会に伝えたかったことを最後にしっかり伝えて、お別れが出来たらと思います」
この卒業アルバム。コロナ禍を経て、ということもあるのか、新たな形も登場しています。
ダイコロ 松本秀作 代表取締役社長
「かわいい様子など、自分で語っている様子もモバイルだと入ります。思い出を表現するのに、表現方法が非常に分厚くなると感じています」
こう話すのは、大阪府枚方市に本社を置き、小中高校など年間約9000校、約90万冊の卒業アルバムの印刷などを行う「ダイコロ」の松本秀作社長。
この会社では去年、卒業アルバムをスマホなどで見ることができるようにする「卒アルモバイル」、卒業アルバムのモバイル化を始めました。
ダイコロ 松本秀作 代表取締役社長
「運動会のページを見開きで2ページだとしたら、そこにいくら写真を詰め込んでも30点とか40点ぐらいしか入らないわけです。
でも実際には1日の行事だから、もっともっとたくさん写真あるわけで、そういったものをどんどんこういうモバイルの中に、入れていきましょうというのが一つの発想です」
また写真だけでなく、映像や音声も残すことができるということで、今年は全国各地の約60校から卒アルモバイルの問い合わせが来ているということです。
ダイコロ 松本秀作 代表取締役社長
「(友だちと再会したとき)こういう人がいたよねとか、こういう先生がいたよねとかいう話になりますが、実はそういう時に一番卒業アルバムっているんですよね。
でも卒業アルバムは家にあって、持ち歩くわけにもいかないので、一番身近なところにあるといいなというところで、スマホで卒業アルバムが見られると一番盛り上がるだろうなと思います」
思い出の形にも、様々な工夫が登場しています。