今や時代は令和ですが、まだまだ昭和のノリを引きずっている人も時々いますよね。特に中年以降の男性だと、「自分はこの歳までこれでやってきた」という自負もあるため、考え方を改めるのがなかなか難しいようです。今回は時代錯誤なノリにSTOPを突きつけた勇敢なエピソードを友人が聞かせてくれました。
毎年セクハラが横行する社員旅行
私は某企業で事務職として働いています。
会社では、毎年3月ごろに社員旅行があります。今年もその時期が近付いてきましたが、私は内心憂鬱でした。
旅行のメンバーには昭和のノリを捨てられない上司もいて、特にうちの部署のS部長はそれがひどいからです。
去年の社員旅行では、女性社員たちがお風呂上りに浴衣を着ていないと「女の子は浴衣を着なきゃでしょ~♡ 浴衣でお酌されるのが楽しみなんだからさぁ」と問題発言をしていて、しぶしぶ浴衣に着替えさせられた女子社員までいました。
今年こそは負けない!
しかし、今年は絶対にS部長の好きにはさせない! セクハラは許さない! と、女性社員たちで結託することに。
そして、社員旅行の夜に開催される宴会には、浴衣の下にTシャツやジャージを着込んで参加しました。
それを見たS部長は「ジャージとか、ないわ~!」「浴衣の色気が台無しだよ!」「女の子は色気がないと!」とまたもや問題発言を連発……。
その発言、さすがにアウトです
すると、それを聞いていた複数の若手男性社員たちが
「部長、それ以上言うとセクハラで人事に言いつけますよ~?」
と、やんわり、しかし「セクハラ」という言葉をハッキリ出して諌めてくれたのです!
実は女性社員たちは今回の旅行に先駆けて、上司たちの昭和ノリに疑問を持つ若い男性社員たちにも、あらかじめ味方になってくれるよう頼んでいたのでした。
若者の勝利!
男性でも、S部長の昭和のノリにウンザリしている人は多かったようです。S部長としてはコミュニケーションの一環だったのかもしれませんが、セクハラ発言は許されませんよね。
特に若手の男性陣たちは、いつも女性社員たちが困っている姿を見て助けたいと思いつつも上手くS部長を諌められずにいたのですが、今回は当事者の女性たちから直接頼まれたことによって心を固め、味方になってくれたそうです。
同性の、しかも自分の子どもほど歳が離れている後輩に諌められてさすがに気まずかったのか、それとも「セクハラ」という直接的な言葉が効いたのか、それ以来S部長は大人しくなりました。
まとめ
時代を超えて引き継がれる素晴らしいものもたくさんありますが、セクハラは撲滅されるべきものですよね。
昭和ではなんとなく許されていたことでも、令和では許されないということを、S部長もこの一件で分かってくれるといいのですが……。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの