津波や土石流での被災を想定 釜石警察署が交番使い機能移転訓練 13年前庁舎被災 岩手

東日本大震災の発生から13年を迎えるのを前に、28日、岩手県釜石市で警察署が被災したことを想定した対応訓練が行われました。

釜石市の小佐野交番で行われた訓練は釜石警察署と東北管区警察局が合同で実施したもので、合わせて16人が参加しました。

訓練は三陸沖で発生した震度6強の地震に伴う津波や土石流で釜石警察署が被災し、小佐野交番に署の機能を移したことを想定して行われました。
東日本大震災の際、釜石市嬉石町にあった釜石警察署は津波で被災したため、使用可能な交番を拠点に署員が災害対応にあたった期間が長くありました。

参加者は被害があった場所を確認・連絡するための無線や電話、それに映像の受信・伝送装置を交番内に設置し、外部と連絡を取り合うことができるか通信状況を確認しました。

(釜石警察署地域課 末竹颯大巡査)
「沿岸署ですので、いつ地震が起きて津波が来るか分かりませんので、訓練して終わりではなく、震災を風化させないためにも伝承や訓練は継続していくべきだと思います」

訓練のあと、参加者は東日本大震災の際に通信機能の維持を担った東北管区警察局の警察官から当時の状況を聞き、災害対応への意識を高めていました。

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