根絶決議の取り消し認めず 旧統一教会の関連団体、大阪地裁

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を根絶するとした大阪府と大阪市、同府富田林市の議会の決議は違法だとして、旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)」の大阪支部が3自治体にそれぞれ決議の取り消しや損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は28日、いずれの訴えも退けた。

 横田典子裁判長は判決理由で、決議は「法的効果を伴うものではない」として行政訴訟の取り消し対象にはならないと判断。損害賠償請求も「決議は信教の自由を侵害するものだとは認められない」とした。

 原告代理人の徳永信一弁護士によると、富山市と北九州市に対しても同様の訴訟が起こされているが、判決は今回が初めて。

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