停電解消に至らず 沿岸北部への「ドカ雪」 市民生活への影響続く 28日の岩手・久慈市の様子は

26日から27日にかけて記録的な大雪に見舞われた岩手県の沿岸北部では、28日も一部地域で停電しているほか、公共交通機関の運休も発生し、住民の生活に影響が出ています。県によりますとこの大雪に関する人的被害は確認されていません。

(久慈市民)
「きのうの朝から停電していてお風呂に入れなかったりとかご飯作るのもできなくて、車を出そうと思っても車が埋まったりしていて大変でした」

記録的な大雪に見舞われ、27日から停電が続く岩手県久慈市侍浜町です。
28日、天気は回復したものの、およそ50センチの雪が積もっていて車は埋まっている状態です。
こちらはの男性宅は27日に停電が発生し、夕方に数時間復旧したものの、午後8時前に再び停電したといいます。
昨夜は懐中電灯で灯りをとり、震災後に買った反射式ストーブで寒さをしのぎました。
男性に話を聞いていたところ、近所の人から電気が復旧したとの情報がありました。

(リポート)
「今10時40分前ですけれども、家の電気が復旧しましたね。やっと」
(男性)
「元に戻ったので普通に暮らせると思います。やっぱり電気はありがたい」

東北電力ネットワークによりますと、大雪による倒木などの影響で28日午後5時現在、洋野町や久慈市などで合わせておよそ3700戸が停電していて、復旧の見通しはたっていません。
県によりますとこれまでにこの大雪による人的被害は確認されていません。春を前に、大雪による住民生活への影響が続いています。

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