茨城県立高入試、1万6988人が挑む 記述式問題数は前年並み 3月12日に合格発表

県立高入試で問題用紙の配布を待つ受験生=水戸市大町

茨城県立高入試は28日、全日制85校1分校、定時制13校で一斉に行われ、1万6988人が学力検査に挑んだ。志願取り消しと欠席を除いた全体の受験倍率は前年比0.01ポイント減の0.94倍だった。

県教委によると、全日制と定時制の志願者のうち、計193人が前日までに志願を取り消した。当日欠席は73人。実際に試験を受けたのは全日制1万6477人(倍率0.97倍)、定時制511人(同0.51倍)。新型コロナとインフルエンザ感染者計22人は別室で受験した。

同県水戸市大町の県立水戸二高(渡辺政美校長)では朝早くから受験生が続々と会場入り。364人が10教室に分かれ、校内放送で受験上の注意を聞いた。緊張感が漂う中、問題用紙が配られ、5教科の学力検査に臨んだ。

県教委によると、藤代紫水高で英語の終了5分前を予告する放送が流れなかったトラブルがあったが、各教室の時計やチャイムは正常だったため、通常通り終了。受験者に影響はなかった。

高校入試では、2020、21年春の採点で大量のミスが発覚。採点ミスが多かった記述式は22年春入試で大幅に出題数が減少したが、23年は増加。県教委によると、今年の記述式問題は前年並みという。

特色選抜などの面接は同29日、3月7日に追検査、同12日にインターネット上で合格発表が行われる。

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