ウクライナ危機解決に向け独自の役割果たす 中国外交部

ウクライナ危機解決に向け独自の役割果たす 中国外交部

28日、記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(北京=新華社配信)

 【新華社北京2月28日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は28日の記者会見で、李輝(り・き)中国政府ユーラシア事務特別代表がウクライナ危機の政治的解決に向け、来月2日からロシア、欧州連合(EU)本部、ポーランド、ウクライナ、ドイツ、フランスを歴訪することに関し、この時期を選んだ理由と期待について問われ、次のように答えた。

 ウクライナ危機は全面的なエスカレートから既に2年が経過しているが、戦闘は続き、長引いている。現在最も急を要するのは平和の回復である。和平交渉が一日でも早く始まれば、その分の損失が減ることになる。

 中国はこの2年、和解呼びかけの努力を放棄したことはなく、和平交渉を促す歩みを止めたこともない。中国はロシアとウクライナを含む各国と意思疎通を深め、危機への対応で建設的役割を果たしてきた。中国は特に「ウクライナ危機の政治解決における中国の立場」を発表し、特使を派遣し、シャトル外交を行ってきた。

 中国が手をこまねいて傍観したことはなく、火に油を注いだこともない。ましてや漁夫の利を得たこともない。われわれがしてきたことの全ては一つの目標のためであり、それは停戦に向けて共通認識を凝集(ぎょうしゅう)し、和平交渉に向けて道をならし、橋を架けることである。われわれは引き続き独自の役割を果たし、シャトル外交を展開し、各方面の共通認識を凝集し、ウクライナ危機の政治的解決を推進するために中国の知恵で貢献していく。

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