【ベトナム】アマゾン発注減の資材会社、工業団地開発に活路[製造]

ベトナムで繊維やかばん、保管資材を製造するビンタイン輸出入・商業社(ジリメックス)は、2022年にインターネット通販大手の米アマゾン・コムに発注を大量にキャンセルされた後、工業不動産の開発に活路を得ている。23年第4四半期(10~12月)に工業団地の土地リースによる売り上げを初めて記録した。27日付ダウトゥ電子版が報じた。

ジリメックスは、22年11月に中部トゥアティエンフエ省で約2兆6,140億ドン(1億1,100万米ドル、約167億円)を投じて460.85ヘクタールの工業団地を着工し、23年第4四半期に146億5,000万ドンを売り上げた。粗利益は60億1,000万ドンで粗利益率は41%に達し、アマゾンとの取引に売上高の約85%を依存していた時期の16~18%を大幅に上回った。同社は2カ所目の工業団地を23年下半期に南部ビンロン省で着工済みだ。

ジリメックスが90%を出資した子会社ジリメックス工業団地社は15日、トゥアティエンフエ省のジリメックス工業団地で排水処理施設を着工した。1日当たり7,600立方メートルの処理が可能で、12月に稼働を開始する予定。総投資額は1,300億ドン。

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