砺波が映画ロケ地に 日・トルコ外交関係樹立100周年 チューリップが結ぶ縁

観光客でにぎわう回廊「花の大谷」=昨年5月、砺波市の砺波チューリップ公園

  ●原産国、姉妹都市締結35周年 魅力発信、交流発展に

 砺波市が28日までに、日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念する映画のロケ地に決まった。チューリップが縁で、原産国トルコと、姉妹都市締結35周年を迎えるヤロバ市との友好交流の節目を飾る映画の舞台となる。市は「庄川と散居が織りなす」花と緑のまち砺波の魅力を国内外に発信できる好機ととらえ、チューリップ交流の発展にも期待を寄せている。

 映画は、民間有志による製作委員会が日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念して製作する。トルコ大使館が後援し、砺波市が撮影協力する。

 市によると、映画のタイトルは「Ondan sonra」(仮称)で、トルコ語で「それから」との意味。脚本やキャストなど詳細は未定で、4月下旬から砺波市で撮影し、11月に公開を予定する。

 砺波市は1989(平成元)年10月にヤロバ市と姉妹友好都市締結を結び、今年で35周年を迎えることから、砺波市が映画のロケ地候補として関係先に打診。昨年夏から秋にかけて砺波で現地調査が行われ、昨年末にロケ地に決定した。

 市は、全国に誇るチューリップをはじめ、散居村の美しい景観や庄川など豊かな自然、郷土食なども撮影の対象になるとみている。

 市は、4月23日に開幕するとなみチューリップフェア(富山新聞社後援)で、映画を紹介するブースを設ける予定で「魅力いっぱいの砺波を広く発信し、ヤロバ市とのチューリップ交流を発展させたい」(商工観光課)としている。

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