小学生考案、キャラ披露 カード化、市PR活用 受賞5作品 茨城・常総

キャラクターのパネルと一緒に並ぶ小学生=常総市役所

茨城県常総市の小学生が職業体験を通して考えたトレーディングカードゲーム(TCG)のキャラクターが公開された。優秀賞と特別賞を受賞した5作品を基にプロのイラストレーターらが見た目などを再デザインした。作成されたキャラクターは市のPRにも活用される予定だ。

キャラクターが描かれたパネルとカードは25日、市役所でお披露目された。

職業体験のワークショップは市とTCGを活用した人材育成や教育支援事業を手がける「ギルドヒーローズ」(東京都)が共催。道の駅常総や書店の仕事を小学生が体験し、仕事で活躍できるキャラを作成した。優秀賞2点と特別賞3点を選出し、同社が展開するTCGでカード化した。カードは市のイベントなどで配布される。

優秀賞を受賞したキャラは本屋の「リサチ」。欲しい本を見つけたり、お薦めの本を紹介したりしてくれる優しい性格という設定で、物語の世界の中に入ることのできる能力を持つ。

別の優秀賞作品は、メロンパン屋の「アラン・メロンブレッド」。笑顔のためにメロンパンを配るスイーツ好きの青年で、メロンのつるを使って世界中を飛び回っているとの設定だ。

公開に合わせて表彰式もあり、入賞者4人が神達岳志市長から賞状を受け取った。リサチを作成した小学4年、岡田紗奈さん(9)は「ワークショップに参加し、優秀賞も取れて最高の思い出になった」と話した。

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