みんてつ新聞コンクール 柴山さんが2年連続金賞(群馬・高崎箕輪小)

2年連続で金賞に輝いた柴山さん

 新聞製作を通じて鉄道の役割などについて考えてもらう「第17回私とみんてつ小学生新聞コンクール」(日本民営鉄道協会主催)で、群馬県高崎箕輪小6年の柴山琴乃さん(12)の「みんなで安全・安心な鉄道を~関東大震災から100年~」と題した新聞が、最優秀賞に次ぐ金賞に選ばれた。柴山さんの金賞受賞は2年連続。「震災で多くの人が亡くなったことに驚いた。幅広い世代の人に災害のことを知ってほしい」と話している。

 柴山さんは昨年、報道で関東大震災の発生から100年だと知り、災害時に鉄道が果たした役割についてまとめた。本やインターネット、新聞などで調べ、阪神・淡路大震災や東日本大震災についても触れた。

 調べるうちに「安全に鉄道を利用するため、自分たちにも出来ることがある」と考えた。鉄道会社が取り組む安全対策のほか、踏切事故やホームからの転落事故の統計をまとめ、ルールを守るよう呼びかけた。

 春から中学生になる。歴史が好きで、「土器や埴輪(はにわ)を調べて新聞を作りたい」と意気込む。新聞製作で震災への関心が高まり、能登半島地震の「被災地の生活が気になる」とさまざまな報道に注目している。

 同コンクールには全国から4133作品が寄せられた。柴山さんのほか、個人部門の銀賞に草場奏汰さん(同小3年)が選ばれた。

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