日立市消防パワハラ、和解へ 600万円賠償で 茨城

日立市消防本部=日立市神峰町

茨城県日立市消防本部で職員が部下に暴行や暴言などのパワハラを繰り返していた問題で、市は被害を受けた元職員に損害賠償金600万円を支払い、和解する方針を明らかにした。3月の市議会第1回定例会に関連議案を提出する。

被害を受けた当時20代の元職員が昨年、重度のストレス障害を発症したとして、約1236万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴していた。市側はパワハラによって元職員が休職と退職に至ったことを認めて謝罪し、賠償金を支払う。

市によると、30~40代の職員4人が、元職員の太ももを蹴ってけがを負わせたり、プラスチック製バットで臀部(でんぶ)をたたいたりするパワハラがあった。職員4人は2021年、停職や減給の懲戒処分となった。

© 株式会社茨城新聞社