NZ中銀、政策金利が需要抑制と確信 現行水準の維持必要=総裁

Lucy Craymer

[ウェリントン 29日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は29日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)が需要を抑制していると確信しているが、インフレ率をさらに低下させるには現行水準を維持する必要があるという認識を改めて示した。

議会の委員会で「インフレ率は(1─3%の目標レンジに)戻りつつあると言えるが、OCRで制約的な政策スタンスを維持することが必要だ」と説明した。

中銀は28日、OCRを5.5%に据え置いた。現状維持は広く予想されていたものの、声明のトーンや金利見通しは一部の予想ほどタカ派的ではなかったと受け止められた。

オア氏は、中銀のインフレ見通しはかなり均衡しているとした。

この日受けた国営ラジオ・ニュージーランドのインタビューでは、インフレ率は2024年後半に目標レンジ内に戻り、25年には2%の中間値付近になると確信していると述べた。

主要なリスクはほとんどが海外要因だと指摘。国内では経済が現在の金利水準、交易条件で予想通り推移しており、消費が抑制され、インフレ率は低下しているとした。

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