「オリンピックも頑張れと声を頂いた」約3000人の大観衆が後押し、池田太監督は北朝鮮を「個の強さと組織力」と称える

大観衆の北朝鮮サポーター[写真:©超ワールドサッカー]

なでしこジャパンの池田太監督が、パリ・オリンピック行きを懸けて戦った北朝鮮女子代表について語った。

28日、国立競技場でパリ・オリンピック アジア最終予選第2戦が行われ、2-1でなでしこジャパンが勝利。2大会連続6度目の五輪出場を果たした。

試合は立ち上がりから日本が押し込むと高橋はなのゴールで先制。さらに後半には藤野あおばが追加点を奪う。

北朝鮮も1点を返すが、日本はしっかりと守り切り勝利を収めていた。

この試合のアウェイスタンドには、北朝鮮を応援するサポーターが3000名集結した。チケット完売、統率の取れた応援は脅威となった中、池田監督は2試合戦った北朝鮮について語った。

「選手1人1人の強さ、技術力、そしてゴールへ向かう推進力という部分では、個人の能力も高いですし、チームの狙いと組織力も備わっていて、難しい試合になるなということもありました」

「2試合とも選手の強さ、組織力というのは出ていたのかなと感じています」

相手の戦い方を称えた池田監督。試合後の挨拶時にはエールも送られたという中、多くの人が集まった北朝鮮サポーターについてもコメントした。

「サポーターの応援は人数も多く、アウェイの中でサポートしているなと感じていました」

「試合が終わって挨拶に行った時に、オリンピックも頑張れと声を頂いたので、サッカーを愛する仲間として、スタジアムに来てくださったことは嬉しかったです」

最後の1枠を争った両者。試合が終われば、ノーサイドといったところだろう。

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