百度、23年第4四半期は6%増収 AIサービス利用拡大が寄与

Yelin Mo Brenda Goh

[28日 ロイター] - 中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ) が発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が6%増の349億5000万元(49億2000万ドル)となった。生成AI(人工知能)サービスの利用拡大が増収に寄与した。

LSEGがまとめた市場予想の349億7000万元にはわずかに届かなかった。

李彦宏(ロビン・リー)最高経営責任者(CEO)は電話会見で、同社の生成AIチャットボット「文心一言(アーニー・ボット)」の売り上げが最近伸び始めたと述べた。

アーニー・ボットは昨年3月に導入。10月にはその基盤となる大規模言語モデル(LLM)の最新版「アーニー4.0」を発表し、米オープンAIの「GPT─4」と遜色ないとしていていた。

李氏によると、アーニーの法人顧客数は12月に2万6000社に達し、前期比150%増えた。

アーニー関連サービスの売り上げは同期に6億5600万元となった。李氏は24年にAIサービスの売り上げが数十億元になると予想した。

調整後純利益は44%増の77億6000万元と、市場予想の63億2000万元を上回った。1ADS(米国預託株式)当たりの利益は21.86元と、前年同期の15.25元から増え、市場予想の17.87元も上回った。

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