大宮駅近くに“巨大ビル”誕生、地上22階建ての各エリア順次オープンへ 富士山が見えるホテル、Sアリーナ客も宿泊充実 商業施設はコンビニ、薬局、クリニック、レストランも 各エリア開業日は

大宮駅西口に完成した複合施設「アドグレイス大宮」(大和ハウスリアルティマネジメント提供)

 大和ハウスリアルティマネジメント(東京都千代田区)が埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅西口徒歩6分の立地に建設を進めてきた複合施設「アドグレイス大宮」が26日に竣工(しゅんこう)した。施設は地上22階建てで、総延べ床面積は約4万2713平方メートル。最高層約90メートルの客室を有する県内初出店のダイワロイネットホテル大宮西口のほか、オフィスや店舗が入居する。オフィス区画は3月1日に開業、ホテルは同5日に開業する。

 1~2階はコンビニエンスストア「セブン・イレブン」や薬局「ドラッグセイムス」のほか、レストラン、クリニックなどの商業施設。3~6階は自走式立体駐車場(全208台)、7~12階はオフィスフロア、14~22階はホテル構造になっている(13階は機械室)。

 メインのホテルは全265室で最大567人収容可能。晴れの日には一部客室から富士山や東京スカイツリー、新宿副都心などを眺めることができる。客室はビジネスからファミリー層まで幅広い需要に応えられる10タイプを用意。ジュニアスイートルーム(6部屋)にはホームプロジェクターやマッサージチェアを設置し、くつろぎの空間を演出している。セミナー利用に適した会議室2室(最大32人用、16人用)も備えている。

 オフィスフロアはグリッド式システム天井を採用し、高さ2.8メートルの無柱空間を確保。1フロア当たり約1715平方メートル、最大11区画まで分割でき、柔軟なレイアウト変更が可能となっている。

 建物全体は大地震や強風などに備えてブレーキダンパーなど4種類の制振装置を併用したハイブリッド制震構造を採用。災害発生時に最大72時間給電可能な非常用発電機を完備している。

 施設は観光やビジネス利用に加え、さいたまスーパーアリーナなどの大型イベント開催時に宿泊客の受け皿として期待されており、同ホテルの伊藤一幸支配人は「最高のロケーションとサービスで地域とともに歩んでいきたい」と話している。

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