傘福うっとり、作品展始まる 酒田・山王くらぶ

平和や長寿などの願いが込められた日本三大つるし飾りの一つ「傘福」の作品展=酒田市・山王くらぶ

 日本三大つるし飾りの一つとされ、酒田市に伝わる「傘福」の作品展「湊町酒田の傘福」が28日、同市の山王くらぶで始まった。平和や長寿などの願いが込められた、色とりどりの「細工物」がつるされ、会場を彩っている。

 新作2基を含め、大小さまざまな傘福45基が並んだ。オープニングセレモニーでは酒田幼稚園の年長児24人が開幕宣言し、童謡「うれしいひなまつり」を元気よく歌った。鈴木美結ちゃん(6)は「白いツバキの飾りがかわいい」と話していた。矢口明子市長、加藤聡酒田商工会議所会頭も出席した。

 酒田商工会議所女性会などが主催し19回目。11月4日まで展示されており、3月1日~4月3日は「酒田雛街道」の一環で、平和の象徴・ハトの細工物の制作体験ができる。前日までの予約が必要。問い合わせは0234(22)0146。

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